国税庁が1日に公表した今年1月1日時点の路線価で、茨城県内約6600地点の平均は前年から1.0%上昇した。上昇は3年連続。最高路線価はつくば駅前で11年連続のトップとなり、守谷駅前は記録の残る1989年以降で初めて水戸駅北口を抜いた。都心へのアクセスが良いつくばエクスプレス(TX)沿線地域の需要が依然として高く、県平均を押し上げたとみられる。
路線価は、主要道路に面した1平方メートルあたりの土地の評価額で、相続税や贈与税の算定基準となる。国土交通省が発表する今年1月1日時点の公示地価の8割が目安で、売買例や不動産鑑定士の意見を参考にして国税庁が算出する。
県内の8税務署を管轄する関東信越国税局によると、県内の最高路線価は、つくば市吾妻1丁目の「つくば駅前広場線」で、前年比9.1%増の36万円だった。守谷市中央1丁目の「守谷駅西口ロータリー」は同12.2%増の23万円で、上昇率としては最大。前年から横ばいだった水戸市宮町1丁目の「水戸駅北口ロータリー」の22万円を初めて抜いた。
住宅需要は増えているが
評価を担当した不動産鑑定士…